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『きさげ』へのこだわり

innovation_history

エグロが培ってきた技術の開発秘話について紹介します

特別編

『きさげ』へのこだわり

【信州の名工】を生み出した、機械を支えるコア技術

かつて【きさげ】加工を担当し、長野県内の高度技能保有者を対象とした卓越技能者知事表彰(信州の名工)を受賞したOB社員も在籍していました。

【きさげ(Scraper)】作業とは

きさげ加工1
きさげ加工2

「きさげ作業は工作機械の根幹を成す重要作業のひとつです」
【きさげ作業】とは、工作機械で加工をした平面や軸受の内面を、【きさげ】と呼ばれる手工具(刃具)を使い、作業者がごく少量づつ削り落とす(これを【[きさぐ/Scraping]または[摺り合わせ]とも呼ばれます 】と言います。)作業を指します。
この【きさげ】作業は全てが手作業で、大変時間の掛かる作業となりますが、機械の根幹を成し「精度のエグロ」と評価頂く、高精度加工や超精密加工を実現するため欠かせない作業となります。
【きさげ】には重要な役割が2つあります。
 ①【きさげ作業】を行なった加工面は研削仕上げ加工以上の【真直度】【平面度】が得られる。
 ②【きさげ作業】により仕上げ面に「細かく浅い溝」が現れ、工作機械の摺動面(スライド動作)の潤滑が良い。
全て手作業である【きさげ】は熟練した専任の職人が作業を行いますが、上記の2種の役割を担う【きさげ面】にするため、仕上げ面の出来/時間(工数)等の自身の力量がはっきりと現れる厳しい作業です。

「10年作業し続けて、やっとの世界」

【きさげ作業】は一朝一夕には習得できません。
【角度】:材質/形状により工具の傾け方や力の掛け具合を調整。
【形状】:きさげの[当て始め]と[終わり]を軽く、[始め~終わり]は強く、力の入れ具合を調整。
【模様】:潤滑油が流れる理想的な模様に調整。
【精度】:[当り(どれだけ基準となる面に当っているか)]や[分布(パーセント当り)] …等々
[センス]もありますが、一人前になるには[経験(カン/コツ)]が重要になります。10年きさげをやり続けてやっと自分の思った通りにきさげが出来始める。そんな作業です。

きさげ加工3

【きさげ】は重労働?

きさげ加工の工具

【きさげ】作業は、先端に超硬刃をつけた[工具]を使い、腰に工具を当て、前屈みで腰に力を入れ、腰を前に動かし、金属面をごく少量づつ削り落とします。
腰を酷使する【きさげ】は、健康で体幹がしっかりしていないと出来ない仕事です。

経験・未経験は問いません

次代を担う新たな人材を増員募集します。
個人の適性や希望に合わせて配属し、教育体制も整えていますので、経験・未経験は問いません。
ものづくりに興味を持ち、
お客様に貢献することにやりがいを感じる方をお待ちしています。